ベトナムの衛生面は心配? 屋台の食事やホテルで気をつけるポイントを紹介

ベトナムの衛生面は心配? 屋台の食事やホテルで気をつけるポイントを紹介

ベトナムの衛生事情はどうなっているのでしょうか?
在住者だけでなくベトナムを訪れる際には誰もが衛生面を気にしたことがあるかと思います。特に食事の際は気になることが多いと思います。ベトナムには多くの屋台や食堂がありますが、どのくらい衛生状態が保たれているのか心配ですよね。

 

今回はベトナムの衛生面で気をつけるべき場所やポイントをハノイの日系クリニック「さくらクリニック」が監修のもと、解説します 。

 

なお、本稿は以下を参照して執筆しています。

 

 

 

ベトナムの衛生事情

 

ベトナムの気候は高温多湿であるため、病原体が非常に繁殖しやすい環境です。
さらに、食品を扱う現場では衛生管理が徹底されているとは言い切れず、年間を通じて食中毒のリスクが非常に高いと言われています。
また、生活用水を道端に流すことやゴミを道端に無造作に捨てることが日常茶飯事で、ゴミ収集車のゴミ回収や清掃が追いつかず、悪臭が道中に漂うこともあります。

外務省によると、有害物質を含んだ工業排水が未処理のまま放流されることも多く、農業用水や地下水の有害化学物質含有量は基準値の30倍で水質汚染もベトナム国内では深刻な問題となっています。

 

 

衛生状態が悪い場所

 

ここではベトナムの衛生状態が悪いとされている場所を紹介します。
事前にどんな事に注意をしたら良いのか知っておくだけでも、病気や食中毒のリスクを下げられるでしょう。

 

屋台

ベトナムと言えば屋台での食事を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
美味しいベトナム料理をかなり安い価格で食べることができることから、ベトナムの屋台で食事するのを楽しみにしている人も多いと思います。

しかし、屋台は衛生法に従っていないお店が大半なので、食材が長時間ベトナムの暑さに晒されていることや、食器や調理器具は使い回されることが多いです。
例えば、使用した食器は水と洗剤を入れたタライで洗われますが、タライの中の水は使い回しであることが多いです。

日頃から清潔なものしか口にしていない日本人にとっては、屋台での食事でお腹を壊すことや食中毒になるリスクは高いようです。

 

食堂

ベトナムの食堂も現地のローカルな雰囲気を楽しめるため、多くの旅行者が訪れる場所です。

食堂でも衛生法は守られていない事が多く、衛生面は屋台と変わらずあまり良くありません。
箸やスプーンは洗ったばかりで濡れていることも多く、足元にはティッシュやゴミなどが散らかっていることもよくあります。

また、お店によっては現地のお客さんが使用したコップをそのまま元に戻すこともあるため、お茶を飲む際などは念の為1度ゆすぐかウェットティッシュなどで拭くことをオススメします。

 

レストラン

日本人がベトナムで比較的安心して食事を取ることのできる場所がレストランです。

しかし、ベトナムで衛生面に気を遣っているのは高級レストランや、外国人経営のお店など少数派です。
現地のレストランの衛生環境は食堂と大差がないと言われており、レストランでも100%安心とは言い切れません。

氷や食器の汚れなどには注意しましょう。

 

トイレ

ベトナムではトイレットペーパーを使用後にそのまま流さずに便器の側にあるゴミ箱に捨てます。そのためゴミ袋が交換されずに、使用済みのトイレットペーパーが溢れていることも多くあります。また、ベトナムのトイレは便座が無いことや便座の上で靴を履いたまま用を足す人もおり、汚れていることもあるため、使用前には事前にウエットティッシュなどで拭いてから利用したほうが良いでしょう。

 

 

ベトナムの衛生面で気をつけるべきこと

 

何気なく日本と同じようにベトナムで過ごしていると、気づいたときには腹痛に…なんてならないよう、ここでは気をつけるべきことを紹介します。

 

飲料水

蛇口からの水を衛生的に問題なく飲めるのは世界でも日本を含めた一部先進国のみです。

ベトナムでは浄水技術が発達しておらず、水道水は硬度が高いため、そのまま飲むとベトナム人もお腹を壊してしまいます。
そのため、基本的にはコンビニやスーパーなどでミネラルウォーターを購入します。
購入する際にはボトルのキャップがしっかりと閉まっているかも確認したほうがよいと言われています。

水道水は歯磨きや口をすすぐ程度であれば使用可能ですが、体調が優れない方や水道水を使用することが不安な方はミネラルウォーターを使うのをおすすめします。

 

屋台や食堂、レストランを訪れた際に飲み物に注意を払っていたとしても水道水や生水から作られた氷がお茶やジュースに入っている場合があります。その際も腹痛につながるため、心配な方は氷も避けたほうが良いでしょう。ベトナム語で氷を「Da=ダー」といいます。氷が不要の際は、「Khong da=コン ダー(氷無し)」と店員に伝えましょう。

 

生野菜

ベトナムで食事を取る際には、生野菜にも注意が必要です。フォーやブンチャー(ベトナム風つけ麺)などを注文した際に添えられる野菜や香草の盛り合わせも水道水で洗っただけのものが含まれていることがあるため、注意が必要です。

 

食器類を食前にふく

ベトナムで食事をする際には、自分の使うお箸やスプーン、食器などは水道水で洗ったものや汚れが付着している可能性があります。
念の為、備え付けられたティッシュや持参したウェットティッシュなどで一度拭いてから使用することで、腹痛や食中毒になるリスクを避けられるでしょう。

 

 

まとめ

 

今回はベトナムを訪れた際、衛生面に気をつける場所とポイントを例に挙げて紹介しました。ベトナムの屋台や食堂などを利用しても問題なかったという人もいれば、腹痛になってしまったという方もおり、症状には個人差があります。万が一体調を崩してしまった場合は、水分補給を欠かさずしっかりと休養を取りましょう。それでも回復が見込まれなければ独断で判断せず、病院に行くことをおすすめします。

 

※この記事に記載されている情報は2019年6月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。

 

 

情報提供:さくらクリニック

 

さくらクリニック

さくらクリニックは2014年に開業したハノイ初の日系クリニックです。タイ湖に面した閑静な住宅街にあり、ハノイの駐在員や家族、旅行中の日本人の方向けに日本水準の最先端医療サービスを提供しています。予約から支払いまで全て日本語対応が可能なほか、キャッシュレスでの受診も可能です。

 

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住所
 
休診日 日曜日、ベトナムの祝日
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対応保険 損保ジャパン日本興亜、東京海上日動、三井住友海上保険など
詳細ページ https://poste-vn.com/sakura-clinic.html

 

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