【ホーチミン:Can Gio区の離島に高校が立つ】
Thanh An島に高校が設立され、島を渡って本土まで通学する必要がなくなった。
Can Gio区の南に位置するThanh An 島には5000人の住民が暮らしている。
本土から島へたどり着くには船で45分かかる。
島民が少ないため、小・中学校しかなかった。そのため、中学校を卒業した生徒は、
進学をあきらめるか、必要ならば船を提供してくれるCan Gioの
Can Thanh高校に通うかというジレンマを抱えていた。
しかし、一クラス28人の高校生の学級が中学校に併設されたおかげで、
そのような心配もなくなった。
Can Thanh 高校の教諭が、授業のために毎日島へ来てくれることに賛成してくれたのだ。
数学担当のNguyen Dien Tin氏は「早く出勤し、遅く帰る生活になります。
でも、生徒にとってはいいことでしょう。毎年4~5人、早朝の船便での移動が続けられずに
学校をやめていくのです。ご家族の財政的なサポートが受けられず、苦しんでいる子もいまし
た。」とコメントした。
右奥の教壇で授業をするNguyen Dien Tin先生
島の高校生は、とても喜んでいる。
45分もかけて毎日島と本土を行き来する必要がなくなったのだ。
家から高校がぐんと近くなったため、わざわざ毎日弁当を持たせる必要もなくなった。
生徒はいったん帰ってきて昼食を食べることができる。
VnExpressの取材に対し、Bui Nguyen Hoai Sonさんは「私の姉は学生時代、
夜明けに家を出て、それから船に乗って学校へ行く生活をしていました。
毎日母が姉のために弁当を作って、それを持たせて船を見送りに行っていたのを
今でもはっきりと覚えています。でも、島に高校ができたので、
今はそうする必要はなくなりました。将来は歴史の先生になりたいと
思っています。」と、これまでの日々を振り返り、将来を語った。
教室の外で話をしてくれたBui Nguyen Hoai Sonさん
島の子供たちにも平等な高等教育を受けさせるために、
文科省が今回の高校設立の一部をサポートしていた。ホーチミン市委員会事務員の
Dinh La Thang氏が五月に島に訪れた後、今回の計画がスタートした。
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