特集記事 - 空気汚染とホコリ ジョナサン・ハレヴィ医師(ファミリーメディカルプラクティスHCMC 小児科)
ハノイやホーチミンのような大都市に住んでいると、空気汚染は避けては通れない問題です。
ホコリ、煙、排気ガス.....
往来が激しい道路や工事現場の側に住んでいなくても、有害物質にさらされ、鼻炎、咳、目の炎症などに悩まされる人が多くなっています。
住む環境が、どれだけ空気汚染にさらされているか。簡単に調べることができます。
コピー用紙を一枚、ご自宅の棚の上に触れずに放置します。4〜5日間、毎日、紙の状態の写真を撮ると、どれだけチリやホコリが積もっていくかがよく分かります。
空気汚染にとても敏感な子供もいます。とくに、ハウスダスト(ダニ)アレルギーを持つ子供は、症状が悪化しやすい傾向にあります。
空気汚染から、子供達を守る方法をご紹介しましょう。
1. 車の往来が激しい道路や工事現場の近くに住んでいる場合、なるべく窓を開けないようにする。
2. エアコンのフィルターを定期的に掃除する (最低でも1ヶ月に一度)。
フィルターに、ホコリや有害物質が溜まり、それがエアコンによって、室内に拡散され、カーペットやカーテン、枕、ぬいぐるみなどに付着します。
3. HEPAフィルター(高性能エアフィルター)搭載の、性能の高い掃除機を使う。
4. 床を掃かない。ホコリを巻き散らすことになります。
5. 子供部屋には、ホコリがたまりやすい布製品 - カーペット、厚手のカーテン、ぬいぐるみ等は、なるべく置かないようにする。
6. ベッドのシーツやマットレスなどの寝具は、定期的にきれいにする。
7. 往来の激しい道路や工事現場の側、ホコリっぽい場所に住んでいる場合は、家を出る際、マスクを着用する。マスクは、粒子の細かいホコリや化学物質、ガスなどには効果が低いものの、少なくとも、粒子の大きいホコリの吸引を防ぎます。
<著者紹介>
ジョナサン・ハレヴィ医師
ファミリーメディカルプラクティスHCMC
小児科
小児科医として17年の経験をもつ。2005年から7年間にわたりファミリーメディカルプラクティス・ホーチミン市クリニックに勤務。
その後、オーストラリアの小児科 医療の最高峰、ロイヤル小児科病院(メルボルン市)小児科集中治療室に勤務し、小児科集中治療分野の経験を積み、再びファミリーメディカルプラクティスに帰任。1児の父。ベトナム語の育児本も執筆している。
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