ホーチミン、バス高速輸送システム導入へ

2019年06月10日(月)00時00分 公開
ホーチミン、バス高速輸送システム導入へ

<7日、BRT(バス高速輸送システム)導入における覚書を交わす様子(写真提供:VNA)>

 

7日、ホーチミンでバス高速輸送システム(BRT)導入における3つの覚書への署名が行われた。

 

DATAM Technology社はLED街灯技術を有するALG Systems社、スマート電動BRT運用の構想計画を開発、研究するため韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)と覚書を締結した。

 

研究と技術援助においては、国立宇宙科学評議会(NSSC)、DATAM社、GBC Smart City社、およびALG Systems社の間でも覚書が締結されたという。

 

また、ベトナム通信社はDATAM社、GBC Smart City社と投資勧誘と計画実行における覚書を締結した。

 

今回のBRTプロジェクトは緑の気候基金(Green Climate Fund.)からの約5億2500万ドル(約570億円)の資金で賄われる予定だ。

 

そのうち、3億ドル(約330億円)は2万台の電気バス製造に使用され、2億5000万ドル(約240億円)はソーラー発電式のLED街灯導入や人工知能搭載カメラ、フリーWi-Fiに使用される予定だ。

 

投資家の一人であるDATAMの会長、James Lee氏は、「同計画はホーチミンが環境に優しい都市になることに繋がるだろう」と述べている。

 

DATAM社から電気バス生産の技術援助をする事で、ホーチミンは電気BRTバスの生産価格を通常より20%安くする事ができる。

 

同計画により新しい産業が誕生し、雇用の創出や東南アジア各国に輸出が可能となる。

 

中型の電気BRTバスは横幅1.49メートルのため、必要な道路幅は1.5メートルとなる。従来のバスが必要としていた横幅の60%程度だという。

 

バスには運転席と身体障がい者用座席を各1席含めて17席が設置される予定だ。

 

バスの運行は分刻みになる予定だ。

 

各バスには顧客関係管理(CRM)データ監視システムが搭載され、スマートカードでの支払いが可能になるという。

 

公共交通管理センター長のTran Chi Trung氏は、ホーチミンはインフラに多額の投資をしていたが、都市化の速度や交通需要に追いつくことができなかったと述べた。

 

関係者によると、ホーチミンで発生している渋滞は年間15億ドル(約1600億円)の損失を引き起こすと推定している。

 

現在の公共交通機関は3000台のバスで152本の路線を運行しており、需要の9.5%しか満たせていない。市内には約2万1000台のバスが必要だといわれている。

 

「高速バス輸送システムは環境汚染に対する効果的な案だ」とTrung氏は語る。

 

同市の汚染の70%は自動車からの排気だといわれている。

 

出典 : SGGPNEWS

 

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