怒りの仕組みを知ろう|ひろっしゅコーチ連載Vol.2(全2回)

2019年06月04日(火)00時00分 公開
怒りの仕組みを知ろう|ひろっしゅコーチ連載Vol.2(全2回)

<クアラルンプールでの講座の様子>

 

子育て期というのは、嫌な自分と向き合う時期でもあります。
「怒りの感情」にまつわるお悩みは、子育て中のママたちからはとても多く聞かれる悩み事のひとつ。

いつもニコニコ優しいママになりたかったのに……、と子育てに自信を無くしてしまうこともありますよね。

カーッとして、感情的に怒ってしまうことは、誰にでもあることです。

 

でも、自分の感情というのは自分でコントロールができるものなんです。

例えばどんなに機嫌が悪くても、子どもを叱り飛ばしたあとでも、ひどい夫婦喧嘩をしたあとだって、スーパーでママ友に会ったら笑顔で挨拶できるはず。不機嫌をそのまま、ママ友にぶつけてしまう人はあまりいませんよね。

 

ではなぜ、我が子に対しては怒りをコントロールできないのでしょうか。
私たちは誰でも、心の中に自分だけの「怒りのバー」を持っています。この怒りのバーは、相手や状況によって上がったり下がったりします。家族や身近な人に対しては怒りのバーは上がりやすくなります。だからよその子なら許せるような些細なことで、我が子には驚くほど腹が立ったりするのです。

 

頑張ってコインランドリーまで運んでキレイに洗ったリビングの大きなラグマットに、我が子がジュースをこぼしたらどうしますか?

あなたはきっと、間違いなく子どもを怒ると思います。

 

では、ジュースをこぼしたのが我が子ではなく、憧れの芸能人だったらどうでしょう。

おそらく、怒らないのではないでしょうか。それどころか「大丈夫?お洋服は汚れませんでしたか?」なんて相手を気遣う言葉を掛けるかもしれません。

 

「洗ったばかりのラグマットを汚された」という事実はひとつ。それに対して怒るかどうかを決めているのは自分自身です。相手によっては許せるということは、あなたの中には怒らないという選択肢もあるということです。

 

「怒り」は第二次感情と呼ばれ、怒りの手前には必ず「期待」「悲しみ」「不安」「心配」など本当の気持ちがあります。ラグマットの例で言うと、「しばらくはキレイだといいな」という期待、「せっかく洗ったのに」という悲しみなどが、怒りの裏に隠れているのです。怒りの裏側にある本当の気持ちを感じてみましょう。

 

そして、自分の本当の気持ちを相手に伝えること。はじめは感情的に怒ってしまってもいいのです。落ち着いてから「頑張ってキレイにしたのに残念で怒ってしまったの」と、気持ちを伝え直せば大丈夫。自分の気持ちを素直に伝えることは難しいけれど、10回のうち1回だけでも伝え直しができたら素晴らしいです。

 

怒りの感情は、悪いものではありません。怒りを感じること自体に罪悪感を持つ必要はないのです。でも怒りはパワーの強い感情ですから、それに振り回されてばかりいると疲れてしまいます。必要なときにだけしっかり怒り、小さなことはさらりと流せるようになるといいですね。

 

 

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