Vinasun社とGrab社の裁判、来月判決へ

2018年10月31日(水)00時00分 公開
Vinasun社とGrab社の裁判、来月判決へ

配車アプリ運営会社のGrab社が原因で、タクシー会社のVinasun社が被った損害額が判決前に確認される予定である。

 

<ハノイの道路で客を待つGrabの運転手(写真提供:Shutterstock)>

 

10月29日(月)、ホーチミン地方裁判所は、ベトナムの大手タクシー会社Vinasun社と配車アプリ運営会社Grab社間で起きた裁判の判決を来月に延期した。

 

ホーチミン人民検察院の要請を受けて、Vinasun社は2015年のGrab社のベトナム市場参入以降に被った損害に関するさらなる詳細を提出した。

 

Vinasun社の運転手を採用するというGrab社の戦略によって、1万2000人以上に及ぶVinasun社の運転手が離職し、現在、たった8000人の運転手しか残っていないという。

 

Grab社は様々な条件を満たすと運賃が無料になるなどのプロモーションを実施することで、Grabの登録車数を徐々に増やした結果、Vinasun社は420億ドン(約2億1000万円)の損失を被ったという。

 

Vinasun社は、Grab社がベトナム市場に参入したため、2016年から昨年6月末まで、Vinasunの2779台のタクシーを運行停止にしたという。

 

Vinasun社によると、検査機関によってまとめられたデータは裁判で提示されなかったという。

 

それに対しGrab社は裁判官にVinasun社が提出した検査結果が不正なものであるとし、見直すよう求めた。

 

Grab社側の弁護士によると、裁判官がVinasun社に対して損害額を調査するよう命じたにも関わらず、第三者を雇って調査を行わせたという。

 

また、株式はVinasun社ではなく株主が所有しているので、Grab社が原因で株価が下落したという主張は正しくないと同弁護士は主張した。

 

議論後、裁判官はVinasun社の損害額を検証するために11月22日まで裁判を延期した。

 

去年6月、マレーシアに拠点を置くGrab社が交通省の予備計画を悪用し、違反したとしてVinasun社はGrab社に対して訴訟を起こした。

 

Vinasun社は2016年と2017年上半期に被った損失760億ドン(約3億8000万円)のうち、420億ドン(約2億1000万円)がGrab社の違法行為によるものだと述べた。

 

今回の裁判は先週の金曜日に始まったが、より多くの証拠の提出を求め、判決は1ヶ月延期された。先月にも、Grab社がVinasun社の損失評価額に抗議し、裁判への出席を拒否したため、公判の開始が遅れた。

 

10月23日(火)、検察官は裁判官に対して、Grab社のタクシー会社ではなくハイテク企業だという主張を棄却し、約420億ドン(約2億1000万円)を一括で支払う損害賠償請求を認めるよう求めた。

 

2日後、Grab社は、Nguyen Xuan Phuc首相に送った文書の中で、Grab社をタクシー会社だと認めることは第4次産業革命に反することであると主張した。

 

交通省が作成した最新の法令草案では、9座席以下の車を使用したサービスを提供する運送会社はライドシェア技術を用いていたとしても、タクシー会社として登録されるという。

 

同法令草案のもとでは、Grabや他の配車アプリ運用会社は再度タクシー企業として登録し、運営資格や運転手の個人情報、税金に対して法的義務を負わなければならないという。

 

出典:VnExpress

 

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