ベトナム初、物語を描いた砂像彫刻公園が開園

2018年07月19日(木)00時00分 公開
ベトナム初、物語を描いた砂像彫刻公園が開園

ベトナムで有名彫刻家がMui Neの有名な砂丘に古くから伝わる民話やおとぎ話の彫刻作品を作りあげた。

 

 

公園に展示されている「Forgotten Land」と呼ばれる作品は世代と越えて語り継がれている物語を表現している。ここではカナダ人彫刻家のDavid Jean Ducharmeさんが「長靴をはいた猫」を彫刻している。

 

 

公園の入り口にあるのは「キングコング」の砂像だ。調査からベトナム中南部Binh Thuan省Mui Neの砂の質は彫刻に適していることが分かった。

 

 

 

オランダ出身彫刻家のMarielle Heesselsさんは「ペルセポネ」の彫刻を手掛けている。今回の砂像彫刻公園の制作に携わった彫刻家はオランダ、カナダ、イタリア、ブラジル、アメリカ、日本などを含む計15か国から招聘されている。

 

 

公園内の作品は「ドラゴンキングとフェアリープリンセス」「マウンテンキング」「オーシャンロード」などの伝統的なベトナムのおとぎ話をモチーフに作られている。作品の中には狐とカラス、長靴をはいた猫、美女と野獣などといった世界的なおとぎ話をもとに作られている作品もある。

 

 
 

彫刻には砂と水のみが使用され、薬品は一切使用されていない。

 
 

Nguyen Thong通りの砂像公園はPhan Thiet町の中心部に位置しており、好立地だ。公園の砂の彫刻は長い干ばつ時期に神の玉皇大帝に雨を懇願するおとぎ話が題材だ。

 
 

この彫刻はティエンムー寺(Thien Mu Pagoda)へ向かう老婆を描いた彫刻だ。ティエンムー寺はベトナム中部のフエにある仏教記念碑として広く知られており、彫刻は実際の建物を精巧に再現している。

 
 

公園内にある作品の中には抽象的で哲学的な要素を感じられるものもある。ホーチミンから訪れた観光客のThanh Thuさんは「公園を訪れた人はいつもと違った空間を旅行しながら、異文化に触れているような錯覚を覚える」と話す。

 

 

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