今年上半期、ベトナムは自然災害による被害額が8680億ドン(約42億9000万円)に及んだことがわかった。この被害額は自然災害対策・統制中央委員会(Central Steering Committee for Natural Disaster Prevention and Control)により明らかにされた。

 

7月9日、同委員会は今年上半期の自然災害対策や災害発生時の統制を評価する会合を開催した。

 

<6月の洪水と豪雨で5000億ドン(約25億円)の被害を受けた北部の山岳地帯>

 

同機関は今年1月~6月でベトナムでは自然災害が14件発生したという。6月に北部の山岳地帯で発生した洪水では死者が23人に及んだ。また、10人は依然として行方不明だ。この洪水だけでも被害額は5億ドン(約250万円)に上る。

 

会合で、災害が発生した北部にあるLai Chau省人民委員会のLe Trong Quang副委員長は、災害が頻発している同地の住民には天候状況が悪い中でも自然災害に巻き込まれずに生活する知恵や知識を伝えていくことが大事だと述べた。

 

同氏は様々なレベルでの嵐や洪水の対策やコントロールシステムの強化に加え、自然災害で起こりうる危険を警告する対策本部を設置する必要があると主張している。これにより、救助隊が現場に急行できない場合も迅速に対応できることが期待できるという。

 

国立水文気象予報センターによると、ベトナムは今年8~10件の嵐に見舞われるという。そのうち、4~5件は本土に直撃すると予想されている。

 

農業・農村開発省は被害の大きい自然災害が起きたことでベトナムの気候が大きく変動していることが判明しているという。

 

同省によると、ベトナムは気候変動が深刻な世界5カ国のうちの1つだと言われているそうだ。ベトナムは近年、嵐や熱帯低気圧、洪水、大雨後に発生する鉄砲水、地滑り、干ばつ、塩水侵入、川岸や沿岸部の侵食など21種類の自然災害に見舞われているという。

 

ベトナム国内の自然災害による死者や行方不明者は1年で約400人に上る。ベトナム国内における1年間のGDPの1~1.5%分が自然災害によって減少している計算になる。

 

出典:Dtriニュース

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