ホーチミン、中価格帯アパートの供給追いつかず

2018年08月08日(水)00時00分 公開
ホーチミン、中価格帯アパートの供給追いつかず

 

今年第二四半期、ホーチミンにおける中価格帯アパートへの需要は高いようだが、様々な理由で供給が追いついていないようだ。

 

 

 

 

世界的に不動産事業を展開しているSavills Vietnam社が発表したデータによると、今年第二四半期の1㎡あたり2000万ドン(約10万円)以下のアパートの取引量が38%増加し、2000件に到達したという。

 

 

一方で、同時期の同価格帯のアパートの供給量は8%低下したという。

 

 

不動産投資会社のCBRE Vietnam社は今年第二四半期にホーチミン市内に新たに売りに出されたアパートは6100部屋あるが、前年同時期に比べると36%減少した。

 
 

CBRE社によると、中でも1㎡あたり1860万ドン(約9万3000円)〜3490万ドン(約17万4500円)の中価格帯アパートの供給量の下落幅が最も大きく、昨年同時期に比べ62%減少したという。

 
 

アパートの供給不足を説明するうえで、CBRE Vietnam社は13人が死亡した3月のカリーナプラザでの火災を引きあいに出した。この火災により当局による不動産建設プロジェクトの管理が厳しくなり、手続きがより複雑で時間を要するようになったという。

 
 

また、投資家らは新たな建設プロジェクトを始めるのにより注意を払うようになった。

 
 
また、ベトナム国立銀行が赤字経営からの脱却と安全な成長を図るために不動産事業への融資を制限していはじめたこともアパートが供給不足に陥る要因であると考えられている。
 
 

一方で、不動産デベロッパーであるPhu DongグループのNgo Quang Phuc代表は「年々、中価格帯アパートの供給量が減少している理由には、不動産開発に利用可能な土地が限られていることや土地価格の高騰、建設許可を得るために要する時間の長さなど主に3つが挙げられる。

」と述べた。

 
 

現在の市場の需要についてPhuc氏は、近年は20億ドン(約1000万円)以下のアパートへの需要が最も高く、この価格帯のアパート購入者は外的な要因にあまり左右されることなく購入を決めるとPhuc氏は続けた。

 
 

CBRE Vietnam社は投資家も中価格帯アパートの需要が高まる市場に適応していて、2007年には全体供給量の30〜35%を占めていた中価格帯アパートが現在では全体供給量の80%ほどとなっていると発表した。一方、Savills Vietnam社は若い世代がアパートを所有したいという願望が膨らむにつれてアパートの供給量は年々上昇していくだろうと述べた。

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