W杯開幕6日前もベトナム国営テレビ放映権未だ取れず、放映料が原因か
ベトナム国営テレビはサッカーW杯2018の放映が未定だと発表した。理由は当初の予算よりも高くなったことがあげられる。
サッカーW杯2018の開催はもう6日後となっているものの、ベトナム国営テレビが放映権を取得できていないためベトナムのサッカーファンからは不安の声が上がっている。
ベトナム国営テレビは一旦はW杯の放映権を取得していたものの、一転して東南アジア諸国で唯一未だに放送が確定していない国となってしまった。
かつての契約ではベトナム国営テレビが1500万ドル(約16億5000万円)でW杯全64試合の放映権を獲得したと言われている。
この契約はテレビ放送だけでなく、携帯やラジオ、インターネットでの放映権も含まれていた。
5月29日、ベトナム国営テレビは800万ドル(約8億8000万円)を既に支払っていた。
ただ、主催者側と料金を巡って交渉が難航したようだ。
今週火曜日、ベトナム国営テレビのNguyen Ha Nam氏は「W杯の放映権が高すぎる」とのコメントを発表した。
Nam氏は「ベトナム国営テレビはサッカーファンを魅了するためにW杯の放映権を是非とも取得したいところだが、価格を考慮しないわけにはいかない。取得費用が予算の範囲内に収まるよう調整しなければならない」と続けた。
一方で、Tuoi Tre紙の報道によると、W杯のテレビ放送における放映権の契約は全て完了しているとの噂もあがっている。
未だに未決定なのがインターネットやスマートフォンでの放送に関する契約であると言われている。インターネットやスマートフォンの放映権の契約は複製放送を防ぐうえで重要なものだ。
「万一、W杯の動画が複製放送された場合にはベトナム国営テレビは許可なく動画を配信した者に多額の罰金を課すことになるだろう」との見解をTuoi Tre紙は示している。
21回大会となるFIFA W杯はロシアで6月14日から7月15日にかけて行われる。
ベトナム国内でのW杯の放映料は毎回増加しており、2006年大会では200万ドル(約220億円)であったものが2014年のブラジル大会では700万ドル(約770億円)にまで上がった。
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